この記事の監修者

行政書士:寺岡 孝幸(てらおか たかゆき)
資格:行政書士、土地家屋調査士。
主な取扱い専門分野:遺産相続手続き全般。

経歴:開業以来16年間、相続手続きに関する業務を全国対応で行ってます。
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相続登記の申請先は、
全国の地域に存在している法務局という役所になります。

ただ、一般的に法務局と呼ばれる所でも、
法務局、地方法務局、支局、出張所というように、
その規模によって正式名称が異なっています。

不動産を所有している人であれば、
一度くらいは、法務局に行ったことのある人も多いことでしょう。

しかし、相続登記をしようとする人の多くは、
亡くなった人から不動産を相続する流れになりますので、
一度も法務局に行ったことが無い、という人も多いかもしれません。

また、法務局といっても、相続登記の申請先の法務局は、
亡くなった人の不動産の所在地によって決まりますので、
相続登記の申請先の法務局のことを、特に、管轄法務局と呼んでいます。

また、亡くなった人の不動産の所在地によって、
相続登記の申請先が、○○法務局か、○○地方法務局か、
○○支局か、○○出張所なのかが決まるわけです。

もし、不動産の管轄法務局が、○○支局という名称であっても、
地方法務局に比べると、規模はあまり大きくないですが、
法務局であることに変わりはありません。

相続登記の手続きに必要な書類や、
相続登記の手続きの流れについても、
法務局によって大きく違ってくることはありません。

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では、具体的に、自分が相続登記を申請する先の法務局は、
どうやって調べたら良いのかについてです。

法務局は、市街地に法務局や地方法務局という名称で存在していて、
少し郊外では、その支局や出張所という名称で、
法務局が存在しています。

そして、相続登記の申請先の調べ方については、
2つの方法があり、
1つ目の方法は、亡くなった人の不動産の登記書類を見てみる方法です。

亡くなった人の不動産の登記書類の中には、
登記申請書、登記済権利証、登記済証などの名称の書類があることが多く、
そこには、法務局の印と法務局の名称も記載されていることが多いからです。

つまり、登記書類に記載されている法務局こそが、
今回行おうとしている相続登記の申請先の法務局ということになります。

もし、手元にそういった登記書類が無い場合には、
2つ目の方法として、近くの法務局に、不動産の所在地番を電話で伝えて、
相続登記の申請先の法務局がどこなのかを、聞いてみる方法があります。

相続登記をしたい旨と、その不動産の所在地番さえ伝えれば、
相続登記の申請先の法務局がどこなのか、
具体的かつ正確に、普通は電話で教えてもらえます。

なぜなら、相続登記をしようとしている土地や建物の所在地番、
または、マンションの所在地番さえ確かであれば、
相続登記の申請先の法務局は決まっているからです。

そして、相続登記の申請先の法務局の正式な名称と、
その法務局の所在地番と電話番号を、確認できれば良いでしょう。

ただ、法務局の正式な名称としましては、
○○法務局や、○○地方法務局、
○○地方法務局○○支局といったものがほとんどです。

そして、注意すべき点は、
相続登記の申請先の法務局が、○○地方法務局○○支局であれば、
○○地方法務局○○支局でしか、申請を受け付けてもらえない点です。

名称が似ているからといって、○○法務局や○○地方法務局に、
相続登記の申請書類を持って行ったとしても、
受け付けてもらえませんので注意が必要なのです。

また、申請する方法としては、
申請先の法務局の窓口に直接持って行く方法と、
遠くて行けない場合には、郵送による申請方法があります。

ただ、郵送による申請の場合には、
大事な書類となりますので、手渡しの書留郵便や、
郵便局のゆうパック、または、レターパックなどを利用するのが一般的です。

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