この記事の監修者

行政書士:寺岡 孝幸(てらおか たかゆき)
資格:行政書士、土地家屋調査士。
主な取扱い専門分野:遺産相続手続き全般。

経歴:開業以来16年間、相続手続きに関する業務を全国対応で行ってます。
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遺産分割協議証明書の書式としましては、
特に、こうでなければならない、といった決まりはありません。

しかし、遺産分割の証明書として、
必要な事柄は、すべてきちんと記載されている必要があります。

では、遺産分割協議証明書の書式として、
例を記載しますので、参考にしていただければと思います。

↓以下、遺産分割協議証明書の書式の例です。↓

タイトル 遺産分割協議証明書

被相続人の表示
(最後の住所)○○県○○市○○町○番 氏名
(登記の住所)○○県□□市□□町□番 氏名

相続開始の年月日 平成○○年○月○日相続

上記不動産は、私共共同相続人全員が遺産分割協議の結果、
共同相続人中の 誰某 が取得することで、
遺産分割の協議が成立したことを証明する。

平成○○年○月○日
住所 ◇◇市◇◇町◇◇番
共同相続人  氏名

不動産の表示

1.○○県○○市○○町○番 宅地 100.10㎡ の土地

2. 所在 ○○県○○市○○町○○番地 家屋番号○○番、
種類構造、居宅、木造瓦葺2階建、
床面積 1階30.50㎡、2階25.50㎡ の建物

↑以上が、遺産分割協議証明書の書式の例です。↑

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上記の遺産分割協議証明書の書式について、
少し補足をしておきます。

まず、被相続人の表示の箇所については、
亡くなった人の住所と氏名を記載します。

(最後の住所)とは、亡くなった時の住所のことで、
(登記の住所)とは、不動産の登記記録に、
所有者として記載されている住所のことです。

もし、亡くなった人に住所移転が無くて、
最後の住所と、登記の住所がまったく同じ場合には、
まったく同じ住所を記載することになります。

次に、相続開始の年月日とは、
亡くなった人の亡くなった年月日のことです。

つまり、平成○○年○月○日相続の年月日は、
亡くなった年月日を記載することになります。

次に、本文中の、誰某、の部分には、
不動産を取得する人の氏名を記載します。

そして、共同相続人の箇所には、
法定相続人の内、1名の住所と氏名を、
本人が必ず自署で記入して、実印を押します。

最後に、不動産の表示の箇所には、
土地でしたら、所在と地番、種類と面積(地籍)を記載します。

もし、建物でしたら、所在地番と家屋番号、種類と構造、
床面積を記載します。

ただ、マンションの相続の場合には、
敷地権の有無によって記載方法が若干異なりますので注意が必要です。

なお、遺産分割協議証明書の用紙は、
A4サイズでも、A3サイズでも、どちらでもかまいません。

ただ、通常は、A4サイズの用紙で横書きで作成しますが、
不動産の数が多ければ、A4サイズでは書ききれないため、
A3サイズの用紙に、横書きで作成することになります。

また、全文を手書きで作成しても良いですし、
相続人の住所と氏名以外の全文を、
パソコンで作成して、印刷してもかまいません。

一般的には、相続人の住所と氏名を書く欄以外は、
全文をパソコンで作成してから印刷して、
相続人本人が自署で署名をして、実印を押すことが多いです。

以上が、相続登記で便利な遺産分割協議証明書の書式になります。

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